(1)
亜麻色のお下げに触れたとき
君は物憂げな瞳で見つめた
あの夜更け 白樺は
僕らの上で ざわめいた
白樺よ 白樺よ
故郷の白樺は 眠らず

(2)
もし白樺が唄ったなら
なじみの春の歌を唄ったなら
もし白樺が思い出すなら
戦争の厳しい年月を思い出すなら
白樺よ 白樺よ
故郷の白樺は 眠らず

(3)
鉛と金属の奔流に
大地は焼けただれ
兵隊外套の群れは戦いへ
皆が許婚のもとを去るのか?
白樺よ 白樺よ
故郷の白樺は 眠らず

(4)
亜麻色のお下げに触れたとき
君は物憂げな瞳で見つめた
モスクワ郊外の白樺は眠らず
パリの栗の木も眠らない
白樺よ 白樺よ
故郷の白樺は 眠らず
(1)
Я трогаю русые косы, 
Ловлю твой задумчивый взгляд.  
Над нами весь вечер березы   
О чем-то чуть слышно шумят.    
Березы, березы,          
Родные березы не спят.      

(2)
Быть может, они напевают     
Знакомую песню весны,       
Быть может, они вспоминают    
Суровые годы войны?        
Березы, березы,
Родные березы не спят.  
(3)
Неужто свинцовой метелью     
Земля запылает окрест  
И снова в солдатских шинелях    
Ребята уйдут от невест?  
Березы, березы,         
Родные березы не спят.  

(4)
Я трогаю русые косы,       
Ловлю твой задумчивый взгляд. 
Не спят под Москвою березы,
В Париже каштаны не спят.
Березы, березы,
Родные березы не спят.  
Берёзы(白樺)
マルク・グリゴリエヴィッチ・フラトキン(1914-1990)作曲、ヴィクトル・ラザレフ(?)作詞の叙情あふれるこの曲は、1959年製作の映画「平和の最初の日」の挿入歌として創作されました。
 
 「平和の最初の日」は、1945年5月9日、進攻したドイツの小さな町で終戦を迎えたソ連軍人たちのまわりで起きる1日の出来事を描いたもので、既に西から進攻してきたアメリカ軍との交流や、終戦間近に死んだ兵士たちへの憐憫、戦災で生活の糧を失ったドイツ市民との出会いなどが織り込まれています。

戦争のない頃、外国へ出ることのなかったふつうのロシア人たちが、異国で味わう望郷の念と戦争を越えた感慨を歌いこんでいるのが、「白樺」です。この曲も、ロシアの他の映画挿入曲と同様、映画よりも曲の方が広く受け入れられ、知られるようになっています。
 
 映画の中では、戦時中に作られた名曲「偶然のワルツ(Случайный вальс)」(1943年)の演奏と舞踏シーンも出てきます。
 
 埋め込み映像は、1984年にソ連陸軍アレクサンドロフ記念アンサンブルが演奏した際のもので、ソリストはバリトンがウラディミール・ペトローヴィッチ・マイストルク、テノールがヴァシリー・イヴァーノヴィッチ・シュテッフツァです。ふたりとも、今日もロシア陸軍アレクサンドロフ記念アカデミー・アンサンブル(前記アンサンブルの今日の名称)で活躍中です。

「白樺」(Берёзы)

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