(1)
愛する祖国の声が聞こえる
遠く離れた自由の大地から
我が祖国ほど輝ける地はなく
ソヴィエトの地ほど懐かしい地はない
 
    こんなに美しく輝く国は
世界にまたとない
我らが母なる 大いなるロシア
その息子であること以上の幸福はない
 
(2)
遠く歩み多くの国にまみえた
でも いつも頭をよぎるのは
祖国の川 白樺の木 草原
赤き星の輝く街 
 
    (くりかえし)
 
(3)
故国を遠く離れていても
我らが胸の奥底には
広きロシアの心が脈打つ
偉大な祖国への想いのすべてが
 
★(くりかえし)
(1)
Слышен голос Отчизны любимей
От свободных просторов вдали. 
Ничего нет на свете родимой
И дороже Советской земли. 

Ничего нет на свете красивей, 
 Ничего нету в мире светлей 
 Нашей матери, гордой России, 
 И не счесть у нее сыновей. 

(2)
Повидали мы дальние страны, 
Но в разлуке нам снятся всегда
Наши реки, березы, поляны 
И под красной звездой города. 

★くりかえし

(3)
Нашу правду с открытой душою 
По далеким дорогам несем. 
Сердце русское очень большое -
Вся великая Родина в нем. 

★くりかえし×2
「エルベ河」(Тоска по Родине
1949年製作の映画「エルベの邂逅(Встреча на Эльбе)」の主題歌として、作られました。作曲は、ドミトリー・ドミトリエヴィッチ・ショスタコーヴィッチ(1906−1975)、作詞はエフゲニー・アロノヴィッチ・ドルマトフスキー(1915−1994)で、日本のうたごえ運動で取り上げられ、広く愛され唄いつがれてきました。
映画のテーマは、第二次世界大戦でドイツが降伏する頃、ドイツ国内のエルベ河畔で東西から進軍して出会ったソ連軍とアメリカ軍が、勝利を喜び合いつつも戦後の冷戦につながるような対立と疑心暗鬼の中で葛藤するという内容。ソ連映画ですから、あくまでソ連が「平和愛好勢力の代表」で、善良な兵士たちを擁しながらも「帝国主義的な侵略意図」のあるアメリカ軍首脳部の横しまな野望にソ連が立ちはだかるという“勧善懲悪”ものです。
映画の内容は、あまり知られていないのですが、音楽を担当したショスタコーヴィッチの作品はさすがにレベルが高く、耳にやさしく忘れがたい調べで映画よりも広く知られ愛されるようになったのです。
なお、この歌の原題「Тоска по Родине」は、「祖国への郷愁」とでも訳すべきものですが、日本では「エルベ河(川)」として知られています。
埋め込み映像(静止画像ですが)は、1951年に旧チェコスロヴァキアでスタジオ録音されたアレクサンドロフ記念ソ連陸軍歌と踊りのアンサンブルの演奏によるもの。ソリストは、ゲオルギー・パヴロヴィッチ・ヴィノグラードフ(1908−1980)。
 

「エルベ河」(Тоска по Родине

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